退職して異議申し立てをしたら自己都合退職を会社都合退職にできました
東京都労働委員会認証の合同労働組合【退職代行ガーディアン】
私は今年の6月末に旅行会社を退職し、現在失業手当(失業保険)をもらいながら求職活動をしています。
ハローワーク(職業安定所)にお世話になったのは人生で2回目。20年ぶりくらいでハローワークに行きました。
退職時は自己都合退職とされたのですが、最終的に会社都合退職へ変更出来ましたので、その経緯についてこちらにまとめたいと思います。
私は旅行会社のコールセンターで働いていましたが、旅行の仕事が激減したため途中からコロナで自宅療養をされている方を支援をする仕事に変わりました。
私は夫を病気で亡くした後も、旅行の仕事なら前向きに出来ると思い退職せずに続けていました。
夫を亡くした現実を受け入れられない状態で、他人の命に係わる仕事をする気持ちの余裕はありませんでした。
コロナが広まった当初は患者さんも不安や政府への怒りを私たちに向けてきたので対応がとても大変でした。
毎日毎日コロナに係わる仕事をしていたら、ついに不眠症になってしまいました。
何度か上司と話し合って引き止められてなんとか続けていましたが、先の見えない状態でしたし私まで倒れるわけにはいかないので退職を決意しました。
退職時は人事の方から「自己都合退職になります」と言われて一旦受け入れたのですが、少し納得がいかなかったのでダメ元でハローワークで経緯を話しました。
窓口で担当してくださった男性の方が、そういう事情なら異議申し立てが出来るので通るかわからないけど書類を出してみてはどうかと提案してくれました。
書類の書き方も丁寧にアドバイスしてくださり異議申し立ての書類を提出して認定日の後日ハローワークに行くと、給付金がすぐに振り込まれることになっていてとても驚きました。
離職理由は自己都合でなく会社都合(31番の事業主からの働きかけ等による離職)になっていました。
特定受給資格者の範囲Ⅱ「解雇」等により離職した者(労働契約の締結に際し明示された労働条件が事実と著しく相違したことにより離職した者)に該当したのだと思われます。
特定受給資格者に該当するため給付制限(2~3ヶ月の待期期間)なし、基本手当の所定給付日数が自己都合90日→会社都合150日に増加しました。
特定受給資格者ついてはハローワークインターネットサービス「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲の概要」に詳しく載っています。
意義申し立てが通らない場合も多いようなのですが、私がハローワークの窓口で何も言わなければそのまま自己都合の処理になっていたので、相談して本当に良かったです。
給付金がすぐに振り込まれて給付日数も長くなったので、気持ちに余裕をもって次の仕事を探すことが出来ます。
会社から一度自己都合退職にされてしまっても状況によっては私のように会社都合に変更出来る可能性がありますので、自己都合退職に納得出来ない方は是非異議申し立てを検討してみてください。